メビウス・・

2004年2月28日
「逢いたかった」といきなり抱きしめられた2週間ぶりのデート。
息ができないほど激しいくちづけと抱擁に、想いが溢れる。

そう、
この唇、この腕、この胸、この温もり。
二人で確かめ合う幸福な時間。

みんなとのディナーでは離れた席に。
「○○ちゃんにお任せ〜」の声で、ワインも料理も私がチョイス。
野菜たっぷりのお皿をどんどんオーダー。
まずは冷えたソービニィヨン・ブランで喉を潤し、華やかなピノ、落ち着きのあるジンファンデルと空のボトルが並んでいく。
「シャルドネ、飲みたいな!」
最年少のSちゃんの一言で、また白に。
最後はしっとり重さのあるジンファンデルに戻り、後はそれぞれが食後酒、デザート、コーヒー。

「やっぱり最高!!このメンバー!!!」

終電ちょっと越えて、同じ方面へのタクシーに次々乗り込み、解散。

同じ部屋へ帰る幸福感に包まれ・・のはずが、ささいな諍い。
ホテル玄関でタクシーを降りた私は、一人夜道を歩いた。

携帯が鳴る。

コンビニに入り、水を買い、外に出て一口。

メールが届く。

電話をかける。

「今、何処?何してるの!早く帰っておいで!」

声を聴くと、心も身体も素直になる。
磁石に引き寄せられるように、足が速くなる。

そして、やっとまた二人の夜・・・

翌日、部屋を出る時に諭された(?!)

「何も気にすることはないのに。信じてないの?ボクを」
「それって、忙しくてメールが少なくても、あなたが家族と過ごしていても、落ち込むな、悩むなってこと?」
「そうだよ、いつも想ってる。心に想い浮かべてる。甘い声が耳から離れないんだ」

駅へ向かうホテルバスの中でも宣言された(?!)

「前よりもっと好き?」
「そんな小学生みたいなこと・・あのね、好きになることは命がけなんだよ。好きになった時から命をかけてるんだよ。だから、変わらず、ずっとなんだよ」
「えっ、私を命がけで愛してるってこと?」
「そうだよ。知らなかったの?信じられない!」
「・・・ありがとう・・もう一度言って!」
「だ〜め、愛してるよ」

いつもお気楽で陽気な彼の口からでた真剣な言葉。
待っていた、うれしい言葉。

こ瞬間を、私の細胞のひとつひとつがしっかり憶えていられたら・・・

逢えない寂しさや、嫉妬や、切なさに負けることはないかも知れないのに。

でも、現実は厳しくて・・
賑やかな雛祭りを楽しむ様子が浮かんできて・・・

一年前と同じ苦しみが襲ってきて・・・

自分の心が何の進歩もないことに、ますます重くなる心。

そして、来年も再来年も繰り返されるのだろう。

メビウスの帯の様に・・・

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